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お金はSNSで増えるってホント?──Finfluencerという名の「現代の錬金術師」に、あなたは金を預けられますか?
お金はSNSで増えるってホント?──Finfluencerという名の「現代の錬金術師」に、あなたは金を預けられますか?
7月 08, 2025
## SNS時代の「金融インフルエンサー」、その実態は? 最近、TikTokやInstagramを開くと、まるで「魔法の杖」でも持っているかのように、「これ買えばお金が増えるよ!」とか、「〇〇に投資しないとヤバい!」なんて耳元で囁いてくる投稿を目にしませんか? そう、彼らこそが今話題の**Finfluencer(フィンフルエンサー)**と呼ばれる存在です。 この言葉、そのままですね。「Finance(金融)」と「Influencer(インフルエンサー)」を組み合わせた造語で、SNSで投資やお金に関する情報を発信する人たちのことを指します。親しみやすい彼らの動画は、まるで隣に座って教えてくれる友達のようです。(でも、その友達、本当に信頼できるのかな?) 特に若年層、**Z世代やミレニアル世代**を中心に絶大な支持を得ていて、そのフォロワー数は数万から数十万人規模になることも珍しくありません。TikTok、YouTube、Instagramなど、あらゆるSNSプラットフォームで活躍しています。彼らの特徴は、銀行員やFP(ファイナンシャルプランナー)といった「お堅い」専門家とは一線を画し、見た目も話し方も非常にカジュアルで、**「リアルっぽい距離感」**で信用されやすい点にあります。しかし、ここが落とし穴。彼らの多くは、**金融ライセンスを持っていない**ケースがほとんどなのです。 なぜ今、これほどまでにFinfluencerが増えているのでしょうか?理由はシンプル。**「需要があるから」**です。 * **コロナ禍以降の不況と物価上昇**:誰もが「副収入」や「投資」に強い関心を抱くようになりました。 * **金融教育の不足**:日本を含め、学校で体系的な金融教育が行われる機会はほとんどありません。 * **専門家への敷居の高さ**:プロのFPに相談すれば、当然ながら費用がかかります。 * **SNSの利便性**:SNSなら無料で、しかも「映え」るコンテンツとして手軽に情報が得られる。(これって、便利さと引き換えに何かを失ってないか、少し立ち止まって考えてみませんか?) つまり、**「身近で無料、かつ信頼できそう」**という三拍子揃ったFinfluencerの情報は、多くの人々の心に深く刺さるのです。 --- ## 信頼の陰に潜む「落とし穴」──英国が動き出した、その理由は? でもね、その「信頼」に、今、大きな疑問符がつき始めているんです。特に英国やヨーロッパでは、このFinfluencerに対する警戒感が急速に高まり、2024年から2025年にかけて、英国の金融庁(FCA)が本格的に動き出しました。 ### 問題点、山積みです。 1. **「無資格でアドバイス」**:考えてもみてください。医師免許もない人が「この薬、絶対に効くよ!」と勧めてきたら、あなたはその薬を飲みますか? イギリスでは、金融アドバイスをするにはFCAの認可が必要なんです。ところが、Finfluencerの多くは資格を持っていません。彼らが「これ絶対儲かる!」「今が買い時!」などと投稿することは、法的にアウトなケースも出てきているんです。(いやはや、これは驚きを通り越して、ちょっとゾッとしませんか?) 2. **「情報が古い・不正確」**:中には、AIで自動生成した内容をそのままコピペして使っていたり、そもそも金融知識が浅い人が、まるでプロのように情報を発信していることもあります。英国では、視聴者がこうした誤った情報に基づいて投資判断を下し、大きな損失を出したという報告が多数寄せられているそうです。(まるで、賞味期限切れの食材を使って作った料理を、美味しいからと勧められているような気分です。) 3. **「企業案件まみれ」**:一見すると、純粋におすすめの投資先を紹介しているように見える投稿も、実は裏で企業から報酬を受け取っている「ステルスマーケティング」(通称“ステマ”)だった、なんてケースが頻発しています。しかも、その事実を明確に示していないことが多く、規制当局は取り締まりを強化しています。(これはもう、信用問題以前に、倫理の問題ですよね。透明性のかけらもないなんて!) ### 実際に起きたトラブル事例(英国版) 英国では、すでに具体的な被害が報告されています。 * TikTokで「仮想通貨買え!」と扇動した女性Finfluencerが起訴されました。実は彼女、仮想通貨プロジェクト側から報酬を受け取っていたのに、それを開示していなかったのです。(これはもう、完全に詐ギ、いや、詐欺に近いですよね。) * Instagramで「副業で1日5万円稼げる!」と謳い、詐欺まがいのマルチ商法に若者を勧誘した事例も。信じた理由は「フォロワー10万人超えで信頼できそうだったから」だそうです。(フォロワー数って、そんなに簡単に「信頼」に変換されてしまうものなのでしょうか…。) * 誤った情報をもとに株を買ってしまい、その株が暴落、損失を出した人がSNSで次々と報告。中には「投稿主に責任取ってほしい!」という声も殺到しています。(当然の反応だと思いますが、残念ながら「投資は自己責任」という厳しい現実が待っています。) ### なぜ、ここまで信じられてしまうのか? 答えは簡単。「信じたいから」です。人間って、自分が都合の良い情報には飛びつきやすい生き物ですからね。 * 難しい金融商品を、まるで絵本のように分かりやすく説明してくれる。 * 「私、これで成功しました!」と、具体的な成功例を“リアルに”紹介してくれる。 * 専門家然とせず、親近感があって、まるで友達に相談するような感覚で接することができる。 でも、これは裏を返せば、**「疑うスキルが育ちにくい」**ということでもあります。情報が多すぎる現代社会で、私たちはいつの間にか「鵜呑みにする」癖がついてしまっているのかもしれません。 --- ## 英国とUAEが動き出した!──この波は日本にも来るか? 英国ではFCA(金融行動監視機構)が、SNSで金融アドバイスをするFinfluencerに対して、厳しい規制の導入・検討に乗り出しています。 * 金融広告を行う場合はFCAの認可を得ることを義務化。 * スポンサード投稿の明示を法的義務に。 * 違反者には罰金、アカウント停止、さらには刑事責任まで問われる可能性も。 さらに、2025年6月にはUAE(アラブ首長国連邦)もFinfluencerに対してライセンス制度を導入しました。この流れは今後、ヨーロッパ全体、そして私たち日本にも波及する可能性が高いと見ています。(だって、同じようなトラブルは、すでに日本でも起こりつつあるんですから、他人事ではないですよね。) ### 日本の現状はどうなっているの? 実は日本でも、**「SNSでの投資・副業アドバイス系投稿」がここ1年で爆発的に増えています。**TwitterやTikTokで、フォロワー数万人の「投資女子」や「副業男子」アカウントが目立つようになってきました。 しかし、残念ながら日本ではまだ法整備が遅れているのが現状です。 * 金融庁の規制は、主に金融商品の販売会社に向けられたもの。 * 一般のSNS投稿に対しては、事実上ノータッチ。 という状態です。そのため、今後、英国で起きたようなトラブルが日本でも多発し、それからようやく規制が入る、という後手後手のパターンも考えられます。(「喉元過ぎれば熱さを忘れる」ではないですが、被害が出てからでは遅いと、私は思います。) --- ## 私たちができる「セルフ防衛術」5選──賢い情報との付き合い方 では、SNSで「これ買えば儲かる!」的な、甘い誘惑の投稿を見たとき、私たちはどうすればその「落とし穴」を見抜けるのでしょうか? 自分の身は自分で守るしかありません。まるで、荒れた海で自力で航海する船のように、冷静な判断力が求められます。 1. **プロフィールを徹底チェック**:「この人、金融ライセンス持ってる?」とまず疑ってみましょう。経歴や実績が曖昧な場合は、一度立ち止まる勇気が必要です。 2. **“案件っぽさ”に注意**:投稿の中に、特定の投資サービスへのリンクがあったり、特定の金融商品を過剰に推奨していたりしないか、注意深く観察しましょう。「これは、誰かの思惑が絡んでるんじゃないか?」と一旦疑う癖をつけるのが賢明です。 3. **過去の投稿をさかのぼる**:「都合のいい情報しか出してないんじゃないか?」と、過去の投稿を遡って検証してみましょう。良いことばかり言っていて、リスクやデメリットには一切触れていないアカウントは要注意です。 4. **調べ直す習慣をつける**:SNSで得た情報は、あくまで「二次情報」に過ぎません。証券会社や金融庁の公式サイトなど、信頼できる「一次情報」で必ず裏付けを取りましょう。面倒くさがらずに、自分の目で確認する。これが何よりも大切です。 5. **即断即決しない**:「今すぐ買わないと損する!」といった煽り文句に惑わされず、一度、その情報を「一日寝かせて考える」癖をつけましょう。冷静な判断は、時間と心の余裕から生まれます。 --- ## まとめ:「信頼」はSNSの外にある Finfluencerは、確かに便利で面白く、そしてついつい信じてしまいたくなる魅力的な存在です。まるで、夢のような話を聞かせてくれる、おとぎ話の登場人物のようです。でも、忘れてはならないのは、**お金が関わる以上、「楽しい」「人気がある」だけでは絶対にダメ**だということです。 * その情報、ちゃんとした金融知識に基づいて発信されているか? * 誰かにとって都合のいい情報ではないか?(裏に何か隠されていないか?) * 本当に、自分の人生設計やリスク許容度に合っている情報なのか? この3つの視点を常に意識するだけでも、SNSでの情報リテラシーはグッと上がります。 「投資は自己責任」──この言葉の意味を、あなたは本当に、心から理解していますか? SNS時代の「お金との付き合い方」を、もう一度、冷静に見直すタイミングが来ているのかもしれませんね。 --- ### 参考リンク * [How Finfluencers on TikTok are misleading millions with poor financial advice – Almond Financial](https://www.almondfinancial.co.uk/how-finfluencers-on-tiktok-are-misleading-millions-with-poor-financial-advice/) * [FCA cracks down on illegal Finfluencers – UK Financial Conduct Authority](https://www.fca.org.uk/news/press-releases/fca-cracks-down-illegal-finfluencers) * [Finfluencers: The Rise and Risks of Investment Content Creators – Barclays](https://home.barclays/insights/2024/10/finfluencers-the-rise-and-risks-of-investment-content-creators/) * [UK targets rogue Finfluencers in joint action with foreign regulators – Reuters](https://www.reuters.com/sustainability/boards-policy-regulation/uk-targets-rogue-finfluencers-joint-action-with-foreign-regulators-2025-06-05/)
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