未来を編む、ロンドンの秘密基地──「Us Lot」展が映す、服のその先

<div class="separator" style="clear: both;"><a href="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEiz1M-23rwvPxUDhohNcV1id9vKxDFRzf1Cn76Pratf8d7yItmJ1EPfRxNeW839rH0qBA0LkrXUmXStQaiCCSaVmzxH-kTxrIrE4t2Lqadj3_xy0V8MSzTdQTdfToVFQc439Lc0dv6aNOuJmLIwgYA9PhIRYVVZy6_S6gQGtvNJzc43z1FhVh2y_kc40l0/s1536/ChatGPT%20Image%20Sep%2021,%202025,%2007_58_11%20AM.png" style="display: block; padding: 1em 0; text-align: center; "><img alt="" border="0" width="600" data-original-height="1024" data-original-width="1536" src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEiz1M-23rwvPxUDhohNcV1id9vKxDFRzf1Cn76Pratf8d7yItmJ1EPfRxNeW839rH0qBA0LkrXUmXStQaiCCSaVmzxH-kTxrIrE4t2Lqadj3_xy0V8MSzTdQTdfToVFQc439Lc0dv6aNOuJmLIwgYA9PhIRYVVZy6_S6gQGtvNJzc43z1FhVh2y_kc40l0/s600/ChatGPT%20Image%20Sep%2021,%202025,%2007_58_11%20AM.png"/></a></div> * **イベント名:** Fashion East 25周年記念特別展「Us Lot: 25 Years of Fashion East」 * **開催場所:** ロンドン ICA（Institute of Contemporary Arts） * **開催時期:** 2025年秋冬 * **Fashion Eastの概要:** 2000年設立。新鋭デザイナーを支援する非営利プラットフォーム。 * **主な卒業生:** Kim Jones、JW Anderson、Craig Green、Martine Roseなど、世界的デザイナーを多数輩出。 * **展示の見どころ:** 1. 過去のショーのアーカイブ展示。 2. 「Us Lot」（私たち皆）というタイトルのもと、ファッションに関わる全ての人を祝福。 3. ICAという、アートとファッションの実験的な場での開催。 * **日本からの楽しみ方:** * 海外メディアの特集記事やSNSの投稿から展示の雰囲気を追体験。 * 卒業生デザイナーのブランドをチェックし、そのルーツを辿る。 * ファッションを「文化」として捉え、背景にあるストーリーを楽しむ。 --- この世界には、目に見えないけれど、確かに存在する「聖域」がある。そこは、まだ名もない才能たちが、恐る恐る、しかし決意を秘めて扉を叩く場所。そして、数年後、世界を舞台にその名を轟かせる。ロンドン・ファッション・ウィークにおける、**Fashion East**は、まさにそんな秘密基地だった。 このプラットフォームが、25周年を迎えたという。四半世紀。それは、ひとりの人間が生まれ、大人になり、夢を追うのに十分な時間だ。その間に、Fashion Eastは一体どれだけの才能を、この街から世界へと送り出してきたのだろう。**Kim Jones**、**JW Anderson**、**Martine Rose**… 今、私たちが当たり前のように着ているDiorやLoeweの服の、その思想の源流が、この小さな、しかし偉大な組織にあったのだ。 --- ### **「私たち皆」の物語** 今回の記念展のタイトルは「**Us Lot**」。日本語にすれば「私たち皆」だろうか。この言葉に、私は思わず胸が熱くなった。 これは、ルックやコレクションをただ並べるだけの、冷たい回顧展じゃない。ショーを支えたスタッフ、モデル、そして、その服に心を奪われた観客──ファッションを愛するすべての人を巻き込んだ、温かい共同体の物語なのだ。会場であるICAに一歩足を踏み入れれば、過去25年間の「熱気」が、まるで昨日のことのように蘇るだろう。ショーのBGM、モデルの足音、観客のざわめき…。五感をフルに使って、その四半世紀の鼓動を感じ取ってほしい。 --- ### **ICAが語る、もう一つのストーリー** なぜ、この展示が ICA で開催されているのか？ それもまた、重要な問いだ。 この美術館は、常に前衛的で、実験的な精神を大切にしてきた。ファッションをアートと見なし、音楽や映画とシームレスに結びつけてきた歴史がある。だからこそ、Fashion Eastという「若手発掘」の歴史を語るに、これ以上ふさわしい舞台はなかったのだ。 そして、ICAの建築そのものが、来場者にとって最高の「フォトジェニック」な背景となる。展示された服を眺めながら、自分自身のファッションを組み合わせて写真を撮る。それは、ただ見るだけの体験ではなく、自らも「Us Lot」の一部になるという、クリエイティブな行為だ。 ロンドンから遠く離れた場所にいる私たちでも、この熱狂を追体験する方法はいくらでもある。海外のファッションメディアがこぞって組む特集記事を読み漁るのもいい。InstagramやTikTokで「**#FashionEast**」のハッシュタグを検索すれば、現地の空気が、熱い匂いが、指先から伝わってくるはずだ。 Fashion Eastは、これからも、未来のファッション界の「秘密基地」であり続けるだろう。この展示は、その歴史のほんの一端を垣間見せてくれるに過ぎない。さあ、この展示をきっかけに、あなたもその壮大な物語の、たったひとつの登場人物になってみてはどうだろう？ --- ## 参考リンク * [ICA: Us Lot: 25 Years of Fashion East](https://ica.art/us-lot-25-years-of-fashion-east) * [London Fashion Week – Us Lot: 25 Years of Fashion East](https://londonfashionweek.co.uk/citywide/us-lot-25-years-of-fashion-east) * [Dazed Digital: Celebrate 25 years of Fashion East with us at the ICA](https://www.dazeddigital.com/fashion/article/68608/1/celebrate-25-years-of-fashion-east-with-us-at-the-ica) * [Vogue: Lulu Kennedy on 25 Years of Fashion East](https://www.vogue.com/article/you-cant-fake-talent-lulu-kennedy-on-25-years-of-fashion-east)