エアビー、今季の“冬トレンド”旅行先を発表——ピーク外を狙う節約旅行に追い風

<div class="separator" style="clear: both;"><a href="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEj1kxYB4l8UTsNAk_GGNr_rI6jqcwv94Dm2v5zL9kf3QfbtzeGghS9cgw038KuwSNlMqQNbl4_p0eSh_0mOa5bCAcLOYEgLVveV1jQwnQm4kqelQgosyvGeu8HJi1UjFXFPsvkNbJw65yNXjusAXysHErQ7Y574FQ6gc6jtkRRtQOcYeB0rY-kbIIb5mr0/s1536/ChatGPT%20Image%20Nov%2010,%202025,%2011_11_38%20AM.png" style="display: block; padding: 1em 0; text-align: center; "><img alt="" border="0" width="600" data-original-height="1024" data-original-width="1536" src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEj1kxYB4l8UTsNAk_GGNr_rI6jqcwv94Dm2v5zL9kf3QfbtzeGghS9cgw038KuwSNlMqQNbl4_p0eSh_0mOa5bCAcLOYEgLVveV1jQwnQm4kqelQgosyvGeu8HJi1UjFXFPsvkNbJw65yNXjusAXysHErQ7Y574FQ6gc6jtkRRtQOcYeB0rY-kbIIb5mr0/s600/ChatGPT%20Image%20Nov%2010,%202025,%2011_11_38%20AM.png"/></a></div> Airbnb（エアビー）が2025年冬シーズンの旅行トレンドを発表した。今年のキーワードはずばり「オフピークで賢く旅する」。高額なリゾートを避け、混雑を避けながらも新しい体験を求める旅行者が増加しているという。 ### イタリアが首位、冬季五輪効果で注目集中 Airbnbのデータによると、今冬最も注目を集めているのはイタリア。2026年のミラノ・コルティナ冬季オリンピックを控え、開催地であるトレンティーノ＝アルト・アディジェ、ロンバルディア、ヴェネト州が検索数で急上昇している。特にロンバルディア州は前年比で**3桁成長**を記録。 海外からの旅行需要も高く、**ドイツ、カナダ、スイス、アメリカ**からの検索が目立つ。競技観戦と観光を組み合わせた「カルチャー＋スポーツ」型の旅行が欧州全体でトレンド化している。 ### “ゲートウェイ型トラベル”が世界で人気上昇 オリンピック効果にとどまらず、Airbnbは「ゲートウェイ型トラベル（都市と自然をつなぐ旅）」の人気が世界的に広がっていると分析している。 今回のレポートでは、以下のような“隠れ冬スポット”が紹介された： * **キャンベラ（オーストラリア首都特別地域）**：街の活気と自然の静けさが共存。ハイキングや野生動物観察など、アクティブ派に人気。 * **サンティアゴ首都圏（チリ）**：アンデス山脈に囲まれた都市で、アートと自然が融合。週末の短期滞在にも最適。 * **ゴスラー（ドイツ）**：雪に包まれた中世の街並みが魅力。世界遺産の旧市街はまるで絵本のよう。 * **プラチュアップキリカン（タイ）**：静かなビーチと国立公園が調和。冬でも暖かい気候で癒やしを求める人に人気。 * **ゴイアス州（ブラジル）**：滝や洞窟、コロニアル建築が残る自然派の目的地として注目を集めている。 世界的な“分散旅行”の流れは、人気都市から少し離れた地域の経済を潤す好循環を生んでいる。 ### アメリカでは“雪山派 vs サンシャイン派”が拮抗 アメリカ国内では、寒さを楽しむ「雪山派」と、暖かい海辺を求める「サンシャイン派」が二極化。 これまで人気だったアスペンやタホ湖といった有名リゾートを避け、より小規模で人の少ないエリアが注目を集めている。 Airbnbが挙げる注目エリアは次の通り： * **ブライトン（ユタ州）**：スキーリゾートに近いが混雑を避けやすく、家族連れに好評。 * **マッコール（アイダホ州）**：湖畔の小さな町で、ウィンタースポーツと温泉が楽しめる。 * **ラファイエット（ルイジアナ州）**：温暖な気候の南部で、アカディアン文化を味わえる。 * **ベイ・セントルイス（ミシシッピ州）**：アートや音楽の街として再注目。冬でもビーチ気分を味わえる。 また、60歳以上の“スノーバード”（冬に南下する旅行者）も増加傾向。 Airbnbによると、彼らの**滞在期間は平均1週間以上**で、フロリダ州では**ベニスやフォートマイヤーズビーチ**などが特に人気だという。 ### ファミリー層の主流化と郊外シフト 今回の発表で最も特徴的なのが、**アメリカのファミリー層による郊外・地方旅行の増加**。 Airbnbの調査では、冬に旅行する家庭の約8割が「郊外または田舎エリア」を選んでいる。 背景には、都市部の高騰する宿泊費と、広々とした空間を求めるニーズの高まりがある。 特に**4ベッドルーム以上の物件予約が増加**しており、三世代での滞在や親戚同士のグループ旅行が一般的になっている。 また、旅行期間も長期化しており、**3分の1以上が7泊以上**の滞在を予定。リモートワークと休暇を組み合わせた「ブレジャー（Bleisure）」型の旅が浸透している。 ### “混雑を避けて、もっと楽しむ”冬の新常識 Airbnbのレポートは、世界的に旅行者が「ピークを避ける」という選択を重視していることを示している。 かつては“冬＝高価格・混雑”が常識だったが、いまやその逆を行く旅が人気だ。 雪山リゾートも海辺の町も、少しタイミングをずらすだけで価格も混雑も大きく変わる。 また、Airbnbでは**長期割引や季節限定クーポン**を提供しており、節約旅行志向の人々が利用しやすい環境を整えている。 「コスパ良く、でも特別な体験を」という価値観は、若年層だけでなく、家族層やシニア層にも広がっている。 ### 日本へのヒント：オフシーズンを“ご褒美タイム”に この冬のAirbnbのトレンドは、日本の旅行市場にもヒントを与える。 北海道や軽井沢などの定番リゾートも、平日やシーズン初期を狙えば混雑を避けてゆったり楽しめる。 また、地方の温泉街や古民家滞在など、**「静かに過ごす贅沢」**が次なるブームになる可能性も高い。 旅行が“非日常”から“生活の延長”へと変化する今、Airbnbのような宿泊スタイルは、節約と体験の両立を叶える選択肢としてますます重要になるだろう。 --- ### 参考リンク * [https://news.airbnb.com/emerging-destinations-redefine-winter-travel-this-season/](https://news.airbnb.com/emerging-destinations-redefine-winter-travel-this-season/) * [https://news.airbnb.com/](https://news.airbnb.com/)