インフルエンサーが“新しいニュースキャスター”？若者のニュースの受け取り方が変わってきている話

<div class="separator" style="clear: both;"><a href="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEh8s0wN6uuNfzRnsgRnaDAy_En2HuL_tz2fR2KblxtjQ37k-46vzakJ2sJirL74c7QapYxt5YqhpcpcKjwnf1gbvy9mTfOl5Njr344kYD-HSE9-SVdW-t-rZr4mZXdL3RLrBAoyMJHii1luyIe-fFT2bMWzQt91bRsNbEBOyQ9zQA4TSNBW2V508Zg3B1I/s1536/ChatGPT%20Image%202025%E5%B9%B45%E6%9C%886%E6%97%A5%2004_13_08.png" style="display: block; padding: 1em 0; text-align: center; "><img alt="" border="0" height="600" data-original-height="1536" data-original-width="1024" src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEh8s0wN6uuNfzRnsgRnaDAy_En2HuL_tz2fR2KblxtjQ37k-46vzakJ2sJirL74c7QapYxt5YqhpcpcKjwnf1gbvy9mTfOl5Njr344kYD-HSE9-SVdW-t-rZr4mZXdL3RLrBAoyMJHii1luyIe-fFT2bMWzQt91bRsNbEBOyQ9zQA4TSNBW2V508Zg3B1I/s600/ChatGPT%20Image%202025%E5%B9%B45%E6%9C%886%E6%97%A5%2004_13_08.png"/></a></div> ## 「ニュースはテレビ」なんてもう古い？ 最近SNSを見ていて、ふと「この人からニュースを知ること増えたな」と感じたこと、ありませんか？ 昔なら“ニュースはテレビか新聞で見るもの”が当たり前でしたが、今はTikTokやInstagramで、さらっと分かりやすく教えてくれるインフルエンサーがどんどん増えています。 ちょっとした政治の話題や社会問題まで、テンポよく、時には笑いも交えながら紹介してくれる。 それが10〜30代の若い世代の間で、主流のニュースの受け取り方になってきてるんです。 --- ## そもそも「ニュースインフルエンサー」って？ ### 彼らの正体は「カジュアルなニュースの伝道師」 「ニュースインフルエンサー」って聞き慣れない言葉かもしれませんが、要するにSNSでニュースを発信してる人たちのこと。 ただ、いわゆる“ジャーナリスト”とは違って、ラフな口調で話すし、堅苦しさゼロ。だからこそ、共感されやすく、フォロワーもどんどん増えていくんです。 たとえば、TikTokで1分以内に「今アメリカで起きてる重要なニュース」をわかりやすくまとめて話してくれる人。こういう人たちがいま注目されています。 ### なぜ若者は彼らを信頼するのか？ Pew Researchの調査によれば、アメリカの18〜29歳の若者のうち、約4割近くが「定期的にニュースインフルエンサーから情報を得ている」と答えています。 これは驚くべき数字。 彼らが信頼される理由の一つは、「等身大」であること。スーツ姿で原稿を読み上げるアナウンサーより、パーカー着てスマホで撮った動画の方が、“リアル”に感じるんです。 --- ## 大手メディアも動き始めた ### インフルエンサーとタッグを組むメディアたち この変化を無視できないのが、CNNやNew York Timesなどの大手メディア。 たとえば、The Washington Postは、TikTokに特化したチームを作り、若手のニュースクリエイターを起用して動画制作に本腰を入れています。 彼らが目指しているのは、ニュースを“もっとフレンドリーに”、でも“中身はちゃんとある”形で伝えること。まさにインフルエンサーとの融合です。 ### でも、気になるのは「信頼性」 もちろん、いいことばかりじゃありません。 SNSのインフルエンサーは多くがジャーナリズムの教育を受けていないため、「本当に正しい情報なの？」という懸念もあります。 Pewの調査では、ニュース系インフルエンサーの77％がジャーナリズムのバックグラウンドを持っていないとのこと。 情報の裏取りや中立性がどれだけ担保されているかは、常にチェックが必要です。 --- ## 日本でも始まってる、ニュースの“個人発信時代” ### 日本でも広がる「インフルエンサー経由ニュース」 実はこのトレンド、日本でもジワジワきています。 YouTubeやTikTokで時事ネタや社会問題を取り上げるクリエイターが増えていて、「テレビよりもこの人の方がわかりやすい」なんて声もちらほら。 特にZ世代（1990年代後半〜2010年代生まれ）にとっては、そうしたSNS発の情報の方が生活に密着しているんですよね。 ### これからのメディアに求められること じゃあこれから、日本のメディアはどうすればいいのか？ たとえば、ニュース番組がインフルエンサーとコラボしてYouTube配信するとか、ニュースアプリにインフルエンサーの動画を掲載するとか。そんな未来があってもいいはず。 ただし、ここで大事なのは「信頼できる情報であること」。 バズるために誇張するのではなく、正確さと伝え方のバランスをどう取るか。そこが勝負の分かれ目になりそうです。 --- ## 最後に：情報の“受け手”としての意識も忘れずに ニュースの届け方が多様になるのは、とても良いこと。 でも、どこからの情報であれ、私たち自身が「これって本当かな？」と一歩引いて考える姿勢も大事ですよね。 これからの時代、「インフルエンサーが新たなニュースキャスターになる」なんてのは、もう普通のこと。 だからこそ、情報を楽しみながらも、ちゃんと向き合っていくことが求められています。 --- ## 参考リンク * Pew Research Center: [Americans' experiences with social media news influencers](https://www.pewresearch.org/journalism/2024/11/18/americans-experiences-with-social-media-news-influencers/) * Teen Vogue: [News Influencers Are Reaching Young People, and the Media Is Trying to Keep Up](https://www.teenvogue.com/story/news-influencers-young-people) * Pew Research Center: [Who Americans think of as news influencers on social media](https://www.pewresearch.org/short-reads/2025/02/19/no-consensus-on-who-comes-to-mind-when-americans-are-asked-to-name-a-news-influencer/)