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『ブラック・フォン2』北米で首位発進──ブラムハウスが再びホラー興行を牽引
『ブラック・フォン2』北米で首位発進──ブラムハウスが再びホラー興行を牽引
10月 23, 2025
2022年に公開された『ブラック・フォン』の続編『ブラック・フォン2(The Black Phone 2)』が、北米で見事に首位デビューを果たした。ハロウィンシーズン真っ只中の週末、観客の多くがこの“電話の鳴る恐怖”を再び体験するために劇場へ足を運んだ。Varietyによると、本作は公開初週末で約2,000万ドルを超える興行収入を記録し、ブラムハウス・プロダクションズが得意とする低予算ホラーの成功パターンを再び証明した形となった。 --- ## ブラムハウスが掴んだ“恐怖の方程式” ジェイソン・ブラム率いるブラムハウスは、『パラノーマル・アクティビティ』や『インシディアス』など、低予算ながら高収益を上げるホラーを連発してきた。『ブラック・フォン2』も例外ではなく、製作費はわずか1800万ドル前後。だが興行初週でそれを上回る収益を叩き出し、同スタジオの安定感を改めて印象づけた。 批評家の反応も上々で、Rotten Tomatoesでは70%台のフレッシュ評価を維持。前作で観客を震え上がらせた“黒いマスクの男”が再登場し、心理的な恐怖と成長の物語を交錯させた構成が好評を得ている。近年はAIスリラーや怪奇コメディなどホラーの多様化が進む中で、クラシカルな“監禁と脱出”を軸にした本作の直球ホラーが逆に新鮮に映ったようだ。 --- ## スコット・デリクソン監督×イーサン・ホーク、再タッグの妙 監督は前作に続きスコット・デリクソン。『ドクター・ストレンジ』などで知られるが、原点はホラー演出の職人だ。今回は単なる続編ではなく、「恐怖の先にある救済」を描いたと本人が語っている。主演のイーサン・ホークも再び“グラバー”役で登場。前作では冷酷な誘拐犯として観客を圧倒したが、今作ではその過去や精神の闇が一層掘り下げられる。 若手キャストも注目を集めており、とくに主人公フィニー役のメイソン・テムズの演技は「少年の弱さと芯の強さを見事に両立している」と高評価。ティーン層を中心にSNSでは“#BlackPhone2Challenge”といったハッシュタグも登場し、ファンアートや考察投稿が相次いでいる。 --- ## ハロウィン興行を支える“恐怖の需要” 10月の北米映画市場は例年ホラーが強い。だが2025年は特に競合が多く、コメディやスーパーヒーロー映画も複数公開された中で『ブラック・フォン2』がトップに立ったことは業界にとっても好材料だ。 Varietyの分析によれば、観客の約65%が18〜34歳の層で、TikTokなどでの口コミが動員を大きく押し上げたという。特に“あの電話の音がトラウマ級”といった短尺レビューがバズを生み、若年層の来場を後押しした。 一方で、ファミリー層の来場が少なかったこともあり、全体の観客数は『スマイル2』など他のシリーズと比べるとやや控えめ。しかしブラムハウスにとっては、安定した利益をもたらす“ハロウィン商戦の主役”として十分な成果だ。 --- ## グローバル展開と日本公開の期待 『ブラック・フォン2』は北米以外でも順次公開が進行中。イギリス、フランス、メキシコなど主要マーケットでも10月下旬に封切られ、各国の興行チャート上位を占めている。日本での正式公開日はまだ発表されていないが、前作が口コミで長期興行となった経緯を考えると、ホラー好きの日本ファンからの期待も高まる。 日本では2020年代に入ってから“心理的ホラー”の人気が上昇しており、『メーガン』や『スピーク・ノー・イーヴィル』など、欧米発のミステリースリラーが次々と話題を呼んでいる。『ブラック・フォン2』もその流れを継ぎ、SNS世代に刺さる恐怖演出で再び話題をさらう可能性が高い。 --- ## ホラーは時代を映す鏡 ブラムハウス作品に共通するのは、“恐怖”の裏側に社会的テーマが隠されていること。『ブラック・フォン2』でも、孤立、暴力、家族、そして“過去の亡霊”という普遍的なテーマが描かれている。 映画評論家の間では、「電話が鳴るたびに蘇るトラウマ」という象徴的モチーフが、現代のメンタルヘルス問題を暗喩しているとも評されている。 また、パンデミック以降の劇場復帰を牽引してきたホラー市場において、本作は「観客が集う恐怖体験」の価値を再確認させる存在となった。ストリーミング中心の時代でも、“劇場で叫び合う一体感”を味わいたい人々が確実に戻ってきている。 --- ## 今後の展開とブラムハウスの次の一手 ブラムハウスはすでに複数の新作ホラーを制作中。『インシディアス』新章やAIホラー『The Machine』など、2026年にかけてのラインナップも充実している。さらに、ユニバーサル・ピクチャーズとの長期契約を通じて、映画と配信のハイブリッド戦略も強化中だ。 『ブラック・フォン2』の成功は、ホラーというジャンルが依然として強い生命力を持っていることを示した。低予算でもアイデアと演出で観客を引き込める——それがブラムハウスの真骨頂であり、次なる恐怖への期待も膨らむばかりだ。 --- ### 参考リンク * [Variety – Box Office Report](https://au.variety.com/2025/film/news/black-phone-2-box-office-opening-weekend-slow-good-fortune-misses-29115/) * [Rotten Tomatoes – The Black Phone 2](https://www.rottentomatoes.com/m/the_black_phone_2) * [Universal Pictures – The Black Phone Franchise](https://www.universalpictures.com/movies/the-black-phone)
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