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クリエイター経済の広告費が“370億ドル規模”へ──ブランドが本気でインフルエンサーを「新しいメディア枠」として扱い始めた理由
クリエイター経済の広告費が“370億ドル規模”へ──ブランドが本気でインフルエンサーを「新しいメディア枠」として扱い始めた理由
11月 27, 2025
世界のマーケティング現場で、静かに“ゲームチェンジ”が起きている。 かつてはテレビ・雑誌・巨大ポータルサイトが主役だった広告市場。 いま、その主役が **クリエイター(インフルエンサー)** に移りつつある。 PR Newswire の発表によれば、2025年のクリエイター経済向け広告費は **370億ドル(約5.9兆円)** に到達する見込み。 これは、従来のメディア全体の成長スピードの **4倍** という異常なペースだ。 もはやインフルエンサーは「おまけの広告枠」ではない。 ブランドの **本体予算の中心ライン** に入り、 YouTube、TikTok、Instagram、Twitch、そして新興プラットフォームに跨がって“人がメディアになる”時代が始まっている。 ここでは、 **・なぜ広告費がここまで爆発しているのか ・ブランド側の予算の組み替えが何を意味するか ・日本市場への影響** を、トレンド記事としてまとめていく。 --- ## ■ 370億ドルの背景にある「メディアの再発明」 発表で特に象徴的だったポイントは、クリエイター経済が“広告産業の中で最も急成長している領域”になったということ。 ### ● 広告費の成長率がメディア全体の4倍 テレビや新聞など旧来型のメディアは成長が鈍化。 デジタル広告も伸びてはいるものの、成熟フェーズに入っている。 一方、クリエイター経済は **年間20〜30%台の高成長** を維持しており、 ブランド側も「ここに資金を寄せるべき」と判断している。 ### ● なぜそれほど投資するのか? 理由はシンプルで強力だ。 * **ユーザーは広告より“人”を見る** * **レビューより“推し”の紹介のほうが売れる** * **1つの投稿が即購買につながる導線ができている** * **ブランドの世界観づくりに、個人のストーリーが不可欠** とくに Z世代・ミレニアル世代は、広告のような広告を避ける傾向が強い。 その代わり、信頼しているクリエイターが紹介した商品やサービスには高速で反応する。 つまり、 **ブランドは“広告媒体”ではなく“人の信頼”にお金を払い始めた。** --- ## ■ インフルエンサーが「メディア枠」になる時代 これまで広告の世界には“媒体枠”という概念があった。 * 新聞の1面 * テレビCM枠 * Webのトップバナー * 屋外のビルボード そこに一定料金を払って、ブランドは露出を買っていた。 しかし今、 **クリエイターの投稿=新しい媒体枠** として扱われている。 ### ● 具体的にどう変わった? PR Newswire の内容から見えてくる変化は以下だ。 1. **ブランドの年間広告予算に「Creator Line」が独立して設置される** 2. **テレビ・ネット広告と同列、あるいはそれ以上の優先度で扱われる** 3. **大型クリエイターはメガメディアと同じ予算帯で契約される** 4. **クリエイター自身が広告キャンペーンの“共同プロデューサー”になる** つまり、過去の「1投稿いくら」というバラ売りモデルではなく、 **年間契約・キャンペーン共創・ブランドパートナー** がメインになってきている。 これはクリエイター本人の地位向上だけでなく、 「ブランドは消費者にアプローチする新しい言語を手に入れた」という意味でも大きい。 --- ## ■ マーケターが重視し始めた「3つの効果」 PR Newswire のデータはかなり細かいが、 特に注目すべきは **ブランドが“どこに決定打を感じたのか”** という点。 ### ● ① コンバージョン(購買)効果が高い SNSの投稿は直接リンク→購入の導線が強く、 広告よりも“最終地点(購入)に近い”。 とくにTikTokは「TikTokで見て買った」文化が完全に根付いた。 ### ● ② クリエイターのファンコミュニティが“囲い込み”の土台になる ブランドが最も欲しがるのは、 長期顧客=ロイヤリティの高いファン。 クリエイターのフォロワーはすでにコミュニティ化しており、 そこにブランドを“友好的に迎え入れる”流れができている。 ### ● ③ ストーリーを語る力が圧倒的 広告コピーは「短い」「型がある」「自由度が低い」。 でもクリエイターは * 日常 * ライフスタイル * 個人の物語 -価値観 を自然に織り交ぜて紹介できる。 ブランドが欲しかったのは、 **単なる露出ではなく、"物語としての商品紹介"** だった。 --- ## ■ 小規模クリエイター(ナノ・マイクロ)が急成長 注目すべきなのは、 “フォロワー数が少ないクリエイターほど成果が出やすい”という点。 これは広告業界の定説を完全に書き換えた。 * ナノ(〜1万人) * マイクロ(1万〜10万人) のクリエイターは、 **エンゲージメント率が高く、信頼度が強い。** ブランドはもはや「大きいアカウントだけ買う」時代から卒業し、 **大量の小規模クリエイターとの長期契約** を進めている。 この動きが、若年層の“副業インフルエンサー文化”を後押ししている。 --- ## ■ 日本への影響:広告予算がSNSクリエイターへ大流入する時代に この海外トレンドは、確実に日本にも波及する。 ### ● 日本企業は海外の広告動向を2〜3年遅れで取り入れる 海外が「クリエイターをメイン枠扱い」しているなら、 日本も遅れて同じ道を歩む。 ### ● TikTok・YouTubeショート・インスタリールが主戦場に 動画フォーマットが主役で、 エフェクト文化・短尺編集・ストーリーベースの広告が主流化する。 ### ● 中小企業がクリエイター広告に本格参入 過去は「広告代理店に依頼」が主流だったが、 中小企業にとってクリエイターは * 価格を抑えられる * 効果が測定しやすい * プロモを自然に行える とメリットが多い。 結果として、 **日本のクリエイターの“収益の柱”になる可能性が高い。** --- ## ■ 結論:クリエイター経済はもはや“広告市場の中心レーン”になった 370億ドルという数字は、ただのバズワードではない。 * 人がメディアになる時代 * コミュニティが広告を決める時代 * ブランドが個人と共創する時代 この流れはもう後戻りできない。 SNSを中心に生活する10〜40代にとって、 「広告を見る側」から「広告を作る側」に回るチャンスも大きく広がっていく。 広告の未来は、 巨大メディアではなく **個人の発信力** によって動いていく。 --- ## 参考リンク [https://www.prnewswire.com/news-releases/creator-economy-ad-spend-to-reach-37-billion-in-2025-growing-4x-faster-than-total-media-industry-according-to-iab-302621013.html](https://www.prnewswire.com/news-releases/creator-economy-ad-spend-to-reach-37-billion-in-2025-growing-4x-faster-than-total-media-industry-according-to-iab-302621013.html)
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