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バターイエローからバナナイエローへ。2025年、“黄色”が静かに主役になる理由
バターイエローからバナナイエローへ。2025年、“黄色”が静かに主役になる理由
12月 27, 2025
2025年のファッションとビューティーを語るうえで、見逃せないキーワードがある。それが「イエロー」だ。ただし、思い浮かべるようなビビッドで主張の強い黄色ではない。今、欧米を中心に広がっているのは、バターのようにやわらかいペールイエローや、少し熟したバナナを思わせる温かみのあるトーン。海外業界メディア *Glossy* が取り上げた「From butter to banana: how yellow took over 2025」は、この変化を象徴するトピックとして注目を集めている。 ここ数年、ファッション業界で大きな潮流となっているのが「クワイエット・ラグジュアリー(quiet luxury)」だ。ロゴや装飾で強く主張するのではなく、色味や素材、仕立ての良さで“わかる人にはわかる”上質さを表現するスタイル。この文脈の中で、ニュアンスのあるイエローは非常に相性がいい。白やベージュに近い感覚で使えながら、ほんの少し温度と個性を添えてくれる。そのさじ加減が、2025年のムードと重なっている。 ### ランウェイから広がった「控えめな黄色」 欧米の最新コレクションを見渡すと、イエローの使われ方に明確な変化がある。主役として全面に出すのではなく、ニットやシャツ、サテン素材のスカートなど、質感が引き立つアイテムにさりげなく採用されているのが特徴だ。特にミニマル志向のブランドほど、バターイエローやバナナイエローを巧みに取り入れ、洗練された印象を作り出している。 この色は、モノトーンやニュートラルカラーのスタイリングとも相性が良い。グレーやアイボリーの中に差し込まれる淡いイエローは、全体を壊すことなく、スタイルに奥行きを与える。派手さよりも“空気感”を重視する今のファッション感覚に、自然と溶け込んでいる。 ### SNSが後押しする「取り入れやすさ」 トレンドの拡散を加速させているのが、TikTokやInstagramといったSNSだ。「butter yellow outfit」「banana yellow aesthetic」といったキーワードとともに、日常コーデにイエローを取り入れた投稿が増えている。注目したいのは、その多くが“ワンポイント使い”であること。全身を黄色でまとめるのではなく、バッグやシューズ、カーディガンなど、小さな面積で効かせるスタイルが主流だ。 このバランス感覚が、10代から40代まで幅広い層に受け入れられている理由だろう。少し気分を変えたいときに、無理なく取り入れられる。イエローが持つ明るさと、控えめなトーンが生む安心感。その両立が、今の感性にフィットしている。 ### ビューティー領域でも進む“イエローの再定義” ファッションだけでなく、ビューティーの世界でもイエローは新しい意味を持ち始めている。かつてのイエローメイクは、かなり上級者向けの印象が強かった。しかし2025年のイエローは、スキンケアやベースメイク、ネイルといった分野で「肌になじむ色」として再解釈されている。 ほんのり黄みを含んだトーンアップ下地や、バターイエローのネイルは、血色感や清潔感を引き出しつつ、ナチュラルな仕上がりを叶える。特に欧米では、敏感肌やナチュラル志向の流れと重なり、イエロー系の処方や色味が評価されている点も興味深い。 ### 日本の感覚とも相性がいい理由 このトレンドは、日本の読者にとっても決して遠い存在ではない。日本のファッション市場では、ベージュやアイボリー、グレージュといったニュートラルカラーが長く支持されてきた。バターイエローは、その延長線上として自然に取り入れやすい色だ。派手さを避けつつ、少しだけ新鮮さを足したい。そんな気分に応えてくれる。 ビューティー面でも、日本人の肌トーンとイエローは意外なほど相性が良い。透明感を損なわず、やわらかさや健康的な印象をプラスできる点は、日常使いのコスメとしても魅力的だ。 ### 2025年のイエローが示すもの イエローの流行は、単なる色のトレンドにとどまらない。そこには「前向きさ」や「安心感」といった心理的な要素も重なっている。不確実な時代が続く中で、人々は無意識のうちに、気持ちを明るくしてくれる色を求めている。強すぎないイエローは、その役割を自然に果たしている。 今後は、ファッションやビューティーにとどまらず、インテリアやライフスタイルアイテム、パッケージデザインなど、さまざまな分野に広がっていく可能性が高い。静かで、やさしく、それでいて確かな存在感を持つ色。2025年のイエローは、今の時代の空気を映し出す象徴的なカラーと言えるだろう。 トレンドとして眺めるだけでなく、自分の生活の中にどう落とし込むか。その視点で見たとき、バターイエローやバナナイエローは、日常を少しだけ心地よく変えてくれる存在になる。クローゼットの一角や、ポーチの中に忍ばせた小さな黄色が、気分をそっと持ち上げてくれるかもしれない。 ### 参考リンク [https://www.glossy.co/beauty/from-butter-to-banana-how-yellow-took-over-2025/](https://www.glossy.co/beauty/from-butter-to-banana-how-yellow-took-over-2025/) [https://www.vogue.com/article/yellow-fashion-trend](https://www.vogue.com/article/yellow-fashion-trend) [https://www.nytimes.com/2025/01/15/style/yellow-fashion-trend.html](https://www.nytimes.com/2025/01/15/style/yellow-fashion-trend.html)
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